手を動かしながらローカルAIで作るマルチエージェント記事作成システム|コード付き~第8回記事公開
自身のPC上で動作するローカルLLMを活用し、複数のAIエージェントが役割分担しながら記事を作成するシステムの作り方を紹介する記事、【第8回】イベントキュー型マルチエージェントへ発展記事を追加しました。
自身のPCで動くローカルLLMを使い、マルチエージェント構成の記事作成システムを作るシリーズ記事の紹介です。
「【第7回】AI記事作成 イベント駆動型マルチエージェントへ発展させる」の継続記事の継続記事として「【第8回】AI記事作成をイベントキュー型マルチエージェントへ発展させる|Dispatcherで処理フローを制御する」を追加公開しました。
このシリーズでは、Ollama上で動かすGemma 4を使い、Planner・Writer・Reviewerの3つのAIエージェントを基本構成として、実際に手を動かしながら機能を追加していきます。
段階的に進めることで、マルチエージェント型の記事作成システムの仕組みを理解しながら、自分のPC上で動く実用的なシステムを作成できます。
シリーズは、以下の第1回〜第8回で構成されています。
第8回:
各記事では、実際に動かせる完成コードと、コードの実行方法を掲載しています。
そのため、マルチエージェントがどのように連携して記事を作成するのかを確認しながら、実践的に学習を進められます。
ローカルLLMやAIエージェントに興味がある方は、ぜひ気軽に取り組んでみてください。
このコードはPythonで作成されています。
コードの意味を一つずつ理解しながら進めることで、Pythonの基本を学ぶ良い機会にもなります。
なお、コードの動作環境に関しては、【第1回】記事のWSL側で作業フォルダを作るを参照してください。
ローカルLLMで動くマルチエージェント記事作成の流れ
[ユーザー]
│
▼
[Windows 11 + VS Code]
│
▼
[WSL Ubuntu]
│
▼
[Pythonプログラム]
│
├─→ [Planner]
│ │
│ └─→ Ollama → Gemma 4
│
├─→ [Writer]
│ │
│ └─→ Ollama → Gemma 4
│
└─→ [Reviewer]
│
└─→ Ollama → Gemma 4
各エージェントの結果
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保存・整理
↓
最終的な記事を出力
Ollamaとは
Ollamaとは、ローカルLLMを自分のPC上で簡単に動かすためのツールです。
利用する場合は、公式サイトからダウンロードしてインストールできます。
通常、AIモデルをPCで動かすには環境構築や設定が必要になりますが、Ollamaを使うと、コマンドを実行するだけでGemma 4やQwenなどのモデルをダウンロードして利用できます。
このシリーズでは、Gemma 4を動かすための実行環境としてOllamaを使用します。Ollamaを介してローカルLLMを呼び出すことで、PythonプログラムやAIエージェントからモデルに指示を送り、記事構成の作成、本文生成、レビューなどの処理を行えるようになります。
つまりOllamaは、このシリーズにおける「ローカルLLMを動かす土台」です。自分のPC上でAIを動かせるため、外部APIの利用料金を抑えながら、マルチエージェント構成の記事作成システムを試せる点が大きなメリットです。
Gemma 4とは
Gemma 4とは、Google DeepMindが開発したオープンモデル「Gemma」シリーズのAIモデルです。文章の理解や生成、推論、コーディング、エージェント的な処理に向いており、Ollamaを使うことで自分のPC上でも動かすことができます。
このシリーズでは、Gemma 4を「記事作成を担当するローカルLLM」として利用します。たとえば、記事構成を考えるPlanner、本文を書くWriter、内容を確認するReviewerといった複数のAIエージェントに役割を分けることで、1つのAIにすべて任せるよりも、作業の流れを整理しやすくなります。
つまりGemma 4は、このシリーズにおける「記事作成システムの頭脳」にあたる部分です。ローカル環境で動かせるため、外部APIの利用料金を抑えながら、AIエージェントの仕組みを実践的に学べる点が大きな特徴です。
Gemma 4は2026年4月にリリースされたばかりの最新世代のオープンモデルで、用途や環境に合わせてGemma 4 E2B、Gemma 4 E4B、Gemma 4 26B-A4B、Gemma 4 31Bの4つのモデルサイズ(バリアント)が展開されています。
特に、2026年4月16日には追加のアップデート(MTP:Multi-Token Predictionモデルなどのリリース)が行われており、Gemma 4 E2B-MTP、Gemma 4 E4B-MTPが現在(2026年5月時点)の最新バージョンとなります。
WSL構成とは
WSLとは、Windows上でLinux環境を使えるようにする仕組みです。正式には「Windows Subsystem for Linux」と呼ばれ、Windows 11のPCにUbuntuなどのLinux環境を用意して、Linux向けのコマンドや開発ツールを利用できます。
このシリーズでは、Windows 11上でWSL Ubuntuを使い、その中でPythonプログラムを実行する構成を想定しています。VS CodeのWSL拡張機能を使えば、Windowsの画面で作業しながら、実際のプログラムはWSL側のLinux環境で動かすことができます。
WSL構成にすることで、Python、Git、各種ライブラリ、MCP関連ツールなどをLinux環境に近い形で扱いやすくなります。また、AIエージェント開発で必要になるコマンド操作やファイル管理も整理しやすくなります。
つまりWSLは、このシリーズにおける「開発作業を行うためのLinux環境」です。Windows 11を使いながら、ローカルLLMやマルチエージェントシステムの開発に適した環境を整えられる点が大きなメリットです。




